福島県周産期医療システム
福島県立医科大学産婦人科学  大川敏昭
 福島県立医科大学附属病院に設置された総合周産期母子医療センターを中核とする周産期医療システムが平成14年4月1日から発足しました。
 総合周産期母子医療センターには、従来から新生児部門(NICU)に加え、母体・胎児部門(MFICU)が新たに設置されました。周産期医療システムは周産期医療を担っている医療機関を「総合周産期母子医療センター」「地域周産期母子医療センター「周産期医療協力施設」とし、各センター及び協力施設は重症な各疾患(合併症妊娠、妊娠中毒症、切迫早産、胎児異常等)、母体又は胎児におけるリスクの高い妊娠に対する医療及び高度な新生児医療等を行う周産期医療施設と位置付けました。
 これらの周産期施設と各地域の周産期医療施設とをインターネットによる周産期医療情報ネットワーク等で連携を図り、機能分担と連携によって妊娠の初期治療から新生児誕生に至るまでの専門的な高度医療体制となります。しかし、まだ発足したばかりで県民ニーズに対して満足する医療提供に十分に対応できていないのが現状です。
 今後、周産期医療施設や医療従事者の人的・物的資源の充実及び周産期医療情報ネットワークの活用を図り、周産期医療関係者等の連携を強化するなど、さらなる周産期医療体制の整備を推進する必要があります。